夏の終わりかけの寂しさを感じるある日。

ミーティング風景(イメージです)
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午前中の運動を終えて会社に出社しますと、女性スタッフたちが
『ガンガーさん、折り入ってお話が・・・』と、意味深なことを言い出しました。
それも、なにやら、すごく楽しそうに私にそう言いつつ、何人かのスタッフが笑ってこちらを見ています。
『おぉ、一体折り入って、何の話しかなぁ』とご機嫌で解答すると、是非こちらに、と会議室に呼び出されました。
それまでの会社では、6年間もインターネットで通信販売をやっているのに、通販サイトはあってもまともな会社紹介サイトが存在していないということで、そのプロジェクトを進行させていたのです。
それと関係があることとは努々思わず、通されるままに会議室に入りますと、そこにはもうすでに数人の美女たちがお待ちになっているのです。
ああ、何かストライキでも起こされるのかと思いきや、その会社サイトの責任者が、これまたにやにやしながら、
『実はですね、ガンガーさんに重大なお願いがあるのです』
と、また意味深なことをさらに輪をかけて言います。
顔が変ににやけているので、そのような状況になれていない私は赤面してしまいました。
前置きはこれくらいにして、彼女たちが説明してくれたのは、非常にエキサイティングな話でした。
ほとんど女性の会社なので、社内横断的に会社サイトはどのようであるべきかということを、自分たちで私が出張中に和気藹々とミーティングをしたらしい。
そしてそのミーティングで出たプレマのイメージは

笑顔でイキイキ
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なんて、私にとっては心地のいいことばかり言います。
・・・で、急に話が一気に展開します。
『その中で、プレマには海や水のイメージがあります』という意見が出たということで、それをふくらませてみたらしいのです。
すると、どういう訳か、
『水中で、誰にもまねの出来ない写真を撮って、サイトのトップとサイト中に散りばめよう』と盛り上がり、
『それなら、ガンガーさんに海中に潜ってもらって、写真を撮って来させよう』
と、とんでもない結論に達していたのです!
出されたイメージラフは、まさに海中のイメージ。
私は、自慢ではないのですが、ほとんど泳げません・・・・。
ダイビングインストラクターでバリ島でお店まで出していた山下が続けます。

沖縄でダイビング取材までした山下
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『水中写真家には知り合いがいますので、ガンガーさんはその人について海に潜って、イメージを伝えてもらって写真家さんに撮影してもらうことになりました。』
『・・・なりました?』
『はい、なりました』
スゴイ話になっています。
たまたま、この夏の夏休みには子どもたちを連れてバリ島に親子の絆を強くする、という計画がありました。バリ島に山下のご主人が帰っているので、彼に世話になって現地のお家で楽しもう、という計画です。
山下がさらに言うには
『全部の手配は、うちの旦那に頼んでありますから、滞りなく実行出来ます』
と、勝手にクロージングされてしまい、だめ出しをする前に既成事実になっていました。
『では、了解致しました。そのミッション、謹んでお受け致します』
と思わず言ってしまい、海中で写真を撮って来るという重大な使命を帯びました。
一つだけ詰まっていなかったことは、いったい海中で何を撮影して、どのようなメッセージをそこに載せるのか。という1点でした。
私は、『じゃ、ドメインを古木に彫ってもらって、その脇に鏡を配置して、太古の昔に予言めいて彫られたwww.prema.co.jpを海中で発見し、横にある鏡が水面に向かって強い光を放っているイメージにしよう』と、すらすらと思いつきました。
プレマ株式会社には、会社を説明する言葉があります。
ある日、突然私の頭の中にどこかしらからか降ってきた言葉です。
と説明しています。
そして、読んでそのままの意味、私から生命が産まれる、という意味がベースにあります。
そして、その前にある
ほんとうの時代が始まる前に。
まじめに、さらにユニークに。
という言葉については、私の中では膨大な意味があるのですが、誰にも説明することはせずにいました。
完全なる説明をするとすれば、何時間もこれだけに費やす必要があるくらい、いろいろな意味を持たせているからです。
『ほんとうの時代が始まる前に。
まじめに、さらにユニークに、かぁ・・・』
自分で書いた言葉であるはずなのに、改めてその奥深さを感じつつ、その、『ほんとうの時代』の幕開け前夜にふさわしいのは、太古から約束されていた再来というメッセージをその海中に存在させるために彫られた、古木のドメインと鏡が不可欠だと結論しました。
その場に居合わせたスタッフにはそのような説明はしていないままに、全員が合意となり、私は子どもたちと分かり合うことと会社の未来を作り出すプロジェクトの2つの両輪を抱えて旅経つことになったのです。